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「すぱいす」 2026年8月号

【家族の心配・不安にこたえる 子育て応援クリニック】
言葉がなかなか出なくて不安です

言葉がなかなか出なくて不安です

言葉が出る時期には個人差 心配し過ぎないで

「他の子はたくさん言葉が出ているのに、うちの子は言葉がなかなか出ないので心配」という相談をよく受けます。言葉が出る時期には個人差があり、同じ年齢でも、よく話す子もいれば、単語が少ない子もいます。言葉が少ないからといって、すぐに発達の遅れを心配する必要はありません。親の声掛けが足りない、育て方が悪い―などということでもありません。


「聞こえにくさ」が関係していることも

発語だけに注目するのではなく、名前を呼んで振り向くか、目が合うか、指さしで欲しい物を伝えるか、大人のまねをするか、「おいで」「ちょうだい」など簡単な言葉が分かるか―なども見てください。こうした様子が見られれば、過剰に心配しなくていいでしょう。

言葉が出にくいのには、聞こえにくさが関係していることもあります。後ろから呼んでも気付きにくい、テレビの音を大きくしたがる、中耳炎を繰り返す―といった場合は、小児科や耳鼻科に相談してください。


不安なときは健診や小児科で相談を

また相談する目安として、1歳半ごろに意味のある単語がほとんどない、2歳を過ぎても「ママ、きて」など二語文を話さない、視線が合いにくい、指さしがない、呼んでも反応が少ない、こだわりが強く生活で困る―などが挙げられます。相談によって、すぐに診断が確定するとは限りませんが、お子さんの様子を確認し、どんな関わりができるかを一緒に考えることができます。

焦って無理に言葉を引き出そうとしたり、言い間違いを注意したりしないようにすることが大切です。不安なときは一人で抱え込まず、健診や小児科で気軽に尋ねてください。


熊本大学病院遺伝診療センター特任講師
澤田 貴彰さん

発語だけに注目せず、呼びかけに振り向くか視線が合うかなどの様子も確認しましょう