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「あれんじ」 2022年3月5日号

【慈愛の心 医心伝心】
【第100回】たまにはゆっくり深呼吸

女性医療従事者によるリレーエッセイ【第100回】

たまにはゆっくり深呼吸
熊本大学病院
総合周産期母子医療センター
医員
北村 由希子

 私は駆け出しの小児科医で、毎日が勉強の日々。娘のいるアラフォーママです。

 とある病院で勤務中、ある女医さんに「貧血? 肌がくすんでいるかも。ちゃんと呼吸できている? たまにはゆっくり深呼吸してみて」と言われました。「普通に息しているつもりだけど…」と思いつつ帰り道に深呼吸してみました。すると「お〜、確かになんか久しぶりにちゃんと呼吸した感じがする! いつもは息止めていたのかな〜」と思うほど、身体が急に楽になったのを感じて驚きました。

 仕事にも家事にもいつも追われている状態。「事務仕事が残っているけど帰らなきゃ」。家に帰れば「早く夜ご飯、早く寝かせないと…」と、「1日24時間じゃ足りないわ〜」と思うような生活。 ”息をつく暇もないほど忙しい “とはよく言ったもので、浅い呼吸になりやすいのかなと思います。

 それ以来、思いついたら深呼吸をしています。身体の力が抜けて心が落ち着きます。もうひと踏ん張りしたいけど、深呼吸して疲れたなあと感じたら家事は手を抜いて早く寝ます。いつも手抜きと娘に言われそうですが(笑)。

 外来診察で会うほとんどのお母さんはお疲れ顔です。専業主婦とか共働きとか関係なく、みんな一生懸命。子どもの診察をしながらお母さんの体調が気になることもしばしばあります。
 たまにはゆっくり深呼吸。自分の身体の声も聴いてみませんか。