【元気の処方箋】
11月14日は世界糖尿病デー 糖尿病をもっとよく知ろう
糖尿病は、患者数が急速に増加しています。生活の質を著しく下げる合併症も含め、誰もが気を付けたい病気です。 今回は、11月14日の世界糖尿病デーを前に、糖尿病について詳しくお伝えします。 |
【はじめに】 |
日本の糖尿病患者数は増加の一途をたどっており、糖尿病患者とその予備群はおよそ2000万人に達しています。 |
【Q】糖尿病の原因は? |
【A】タイプによって異なるが、90%以上を占める2型糖尿病は、体質に生活習慣の乱れが加わって発症 |
【Q】初期症状はありますか? |
【A】自覚症状に乏しい2型糖尿病 健康診断などで血糖値の確認を |
【Q】どんな治療方法がありますか? |
【A】それぞれに異なる病態を検査で判断 適切な治療の選択を |
【Q】放置するとどうなりますか? |
【A】目や腎臓、神経の障害など特徴的な合併症を発症。重篤になる場合も |
【Q】糖尿病治療の目標は? |
【A】合併症を防ぎ、健康な人と変わらない寿命を |
【図@】血糖コントロールの目標 |
治療目標は年齢、罹(り)病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。
65歳以上の高齢者については「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」を参照 |
【図A】高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値) |
治療目標は、年齢、罹病期間、低血糖の危険性、サポート体制などに加え、高齢者では認知機能や基本的ADL(着衣、移動、入浴、トイレの使用など)、手段的ADL(買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理など)、併存疾患なども考慮して個別に設定する。ただし、加齢に伴って重症低血糖の危険性が高くなることに十分注意する。 |
執筆いただいたのは |
熊本大学大学院 生命科学研究部代謝内科学 |