【子育て応援クリニック】
気付きにくい腎臓の異常を早期に発見
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気付きにくい腎臓の異常を早期に発見 |
Q.「検尿」で何が分かりますか? |
![]() 子どもの腎臓の病気には、先天性腎尿路異常、尿路感染症、ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎などがあります。それらの病気は、まぶたや足のむくみ、血尿などの症状で分かることもありますが、腎臓は肝臓などともに「silent organ (沈黙の臓器)」といわれるように、自覚症状が少なく静かに進行するため、注意が必要です。 |
検査には朝一番の「中間尿」を採尿 |
成人の検尿でもいえることですが、正確な検査のためには、前日寝る前に排尿し、朝一番(洗顔や朝食の前)の尿を採ることが望ましいです。可能であれば最初の尿は少し捨て、その後に出る「中間尿」を採ってください。 |
必要に応じて適切な検査や治療を |
腎臓は、尿を作って老廃物を排泄(はいせつ)するだけでなく、ナトリウムやカリウムといった電解質の調整、体内の酸・アルカリのバランスの維持、骨の代謝や貧血予防、血圧調節など、多様な働きをする大事な臓器です。 |
お話を聞いたのは |
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熊本大学病院小児科特任助教 永田 裕子さん
園や学校の尿検査で腎臓の病気をチェック。子どもの健康を守りましょう |