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「あれんじ」 2017年5月6日号

【慈愛の心 医心伝心】
【第61回】漢方をあなたの味方に!

女性医療従事者によるリレーエッセイ【第61回】

【第61回】漢方をあなたの味方に!
医療法人祐基会
帯山中央病院
理事長
渡辺賀子

 漢方外来には、幅広い年齢の方々がいろいろなお悩みで受診されますが、その7〜8割は女性です。

 ニキビ・アトピー性皮膚炎・乾燥肌など皮膚のトラブル、月経不順・月経痛・不妊症などの婦人科疾患、イライラ・落ち込み・不安感など精神的悩み…。
中には、「こんなことで病院に来ていいかどうか迷ったのですが、何となくやる気が出なくて」と、気の毒そうに来院される方もおられます。

 しかし、漢方医学に「不定愁訴」という概念はありません。現代医学的治療だけでは改善しない症状、血液や画像検査などでは異常がなく治療の対象とならない悩みなど、何か不調があればそれを解決する方法を探すのが漢方の基本的な考え方です。ですから、肩こり・めまい・頭痛・むくみ・冷え・不眠・倦怠感など、何か辛い症状があれば、遠慮なく相談してください。

 例えば、不調が「気のせい」なら「気」を整え、血流が悪いためなら「血」の巡りを良くし、余分な水分によるものなら「水」の排出を促すというように、漢方の診断に基づいて心身のバランスを整え、自然治癒力を鼓舞する漢方的アプローチで解決方法が見つかることも多いのです。

 女性は、両親やきょうだい、夫や子ども、職場の同僚など、周囲の人たちの体調変化に気づくことが多く、家族の健康の要です。しかし、ついつい自分のことは後回しになりがちです。

 皆の健康管理には、まず自分自身が元気でいることが一番です。運動やリラックスする時間を作るよう心がけ、何か不調があれば、漢方を味方につけるのもおススメです。